古語から、いにしえの世界を垣間見ることができる大人の為の古文単語の図鑑です。
まず、簡単な古語の説明があり。
それから漫画で簡単に説明。
その後、詳しい解説があり、最後に、どのような場面で使われるのかの練習問題があります。
イラストが多く。若い女子向けです。
とてもわかりやすい内容になっていて、とっつきやすいです。
具体的に見てみます。
「ときめく」という古語があります。
現代語では、胸がときめく・・・。など、そのままの意味に使われることが多いのですが、古語では、少し意味が違ってきます。
時めく、つまり、時流にのる。
寵愛をうけている。平安時代の世界は、女性は受け身です。
今を「ときめく」人とは・・・
有力者に寵愛を受けているという意味に使われたことが多いようです。
もう1つだけ紹介します「たまづさ」。
意味は、手紙。手紙を届ける使者。
平安時代、女性はみんな引きこもりです。
男性の方から愛の告白をしますが、ネットとかないし、メールもSNSの交流もできない
告白の方法は手紙です。
昔、手紙を届ける使者は、その印として「梓」の杖を持っていました。
ラブレターを渡すとき、何かの木にくくりつけて渡すのがオシャレでした。
古代の手紙は「梓」の木に括り付けて届けたので、昔の人は「梓」=手紙のイメージがあり。
「玉梓」から「たまずさ」・・・へ。
このように古語の世界から、平安の世界を垣間見えるような内容になっていて、すごく僕にはご機嫌の本でした。
ただ、ページ数が少ないので、内容も薄い。そこが不満。
#古文単語キャラ図鑑