難解だった・・・。

 野球のボールを投げて「地球を一周しろ」と叫ぶ。
 どうも、この冒頭のバッティングセンターでのシーンが奇妙な世界への導入となっているようだ。

 最初、死なない男というのが出てくるが、急に殺人事件になっていく。
 先生が、巨大な罠にかかって死んでいて、その近くに少女がいた。 
 その少女は、心に問題があり、精神科医の紀子という女性と暮らしいる。
 この少女が、その罠に先生を押した画像が見つかり、刑事が・・・。
 だが、世界は混沌としていて、みんなが自殺しまくっている。 
 殺しまくっている。警官が泥棒し、人が人を殺す。
 まさしく混沌だ。
 どうも、その元凶は死なない男にあるようだ。
 自殺しても死なない男の動画が、ウイルスだか、病原菌だかのように伝染していく
 「トライアル」という死の挑戦が始まる。それが自殺の始まりだ。

 太陽に照らされた褐色の十二階建てのマンションから次々と飛び降りていた。
 各階のベランダから、ばらばらと落ちていく住人の雨。


 最初は、自殺、次は殺人、モラルが消えて、人々がおかしくなっていく。
 登場人物たちは、おかしいと感じ始める
 夢の中、お芝居の中・・・
 ご都合主義の展開に呆れる

 何が言いたかったのか、最後までわからなかった。
 死なない人間という有り得ない者が出てきたことで
 生態系が混乱し、それで世界が秩序を失くしてカオスに陥ったとでも解釈するしかない。

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読了日 3/23

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